アスベストが使われている場所
アスベストとは何か、どこに使われているのか。また人体にどのような影響を与えるのか、アスベストを除去するにはなど、アスベストの問題とその対策を解説します。
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アスベストが使われている場所
アスベストは発がん性が問題になるまで産業用品から日用品まで、約３０００種類にもおよぶ用途がありました。１９７０年代にはアスベストの６割以上が石綿スレートなどの建材に使われていました。駅のプラットホーム、工場や倉庫の屋根や壁に波形石綿スレートが大量に使われていました。ビルの天井、仕切り壁、床などにアスベスト含有建材が使われ、工場や家屋の煙突や水道管にもアスベスト管が使われていました。アスベストの３〜８％は、火事のときに鉄骨が熱で曲がらないように耐火材として、断熱、吸音のためにコンクリート建物の天井や壁に吹きつけられたりしました。
また、磨耗に強い性質を利用して、自動車や電車、産業機械のブレーキライニング、クラッチ、ブレーキディスクのパッドなどに使われてきました。さらには、道路舗装、塗装、屋根、タイル、たばこのフィルター、トースターやオーブン、ドライヤーの断熱材などに使われていました。